オーシャンズ11の舞台となったホテル・ロケ地を解説！

映画の盗みの舞台となったのが、アメリカ・ラスベガスのカジノホテル「ベラージオ」(Bellagio)でした。 ベラージオは、統合型リゾート会社である「MGMリゾーツ・インターナショナル」が運営するホテルで、映画を理解する上でも「MGMリゾーツ」を知っておくことで理解が深まります。

映画では、3つのホテル「MGMグランド」「ザ・ミラージュ」「ベラージオ」のお金が、ベラージオの地下にある金庫に集まるという設定になっていました。 この3つのホテルは上記の「MGMリゾーツ・インターナショナル」グループのホテルで、映画の中では3つのホテルが大富豪「テリー・ベネディクト」が所有するものだという設定になっていました。 なおベラージオホテルの地下に金庫があると言うのは、あくまでも映画の中での設定で、実際にあるかは不明です。

ベラージオホテルの魅力の１つといえば、映画でも登場する大規模な噴水ショー「Fountain of Bellagio」です。 イタリアの避暑地ベッラージョが面する湖畔「コモ湖」をモデルとした人口湖で毎日15〜30分間隔で異なる音楽に合わせて噴水ショーが行われています。

順番は前後しますが、映画の冒頭で主人公のオーシャンが出所した描写で登場した刑務所が「イーストジャージー州立刑務所 (East Jersey State Prison)」でした。 映画の中では「ニュー・ジャージー州刑務所 (North Jersey State Prison)」と看板が差し替えられていました。

10人目のメンバーで伝説の詐欺師であるソール・ブルームが最初に登場したのが、ドックレースが行われるアメリカ・フロリダ州の「セント・ピーターズバーグ ダービーレーン (Derby Lane St Petersburgf)」でした。 フロリダ州の「ダービーレーン」は米国で最も古くから営業しているドッグレース場でした。 しかし米国のドックレースは、ドーピングや不正な殺処分を背景に衰退しており、このダービーレーンも2020年12月27日のレースを最後に歴史に幕を閉じました。

盗みを決行する日にボクシングの世界タイトル・マッチが行われていたのが、ホテル「MGMグランド」にある「MGMグランド・ガーデン・アリーナ」。 MGMグランド・ガーデン・アリーナは、プロレスやボクシングの世界タイトルマッチを開催するなど、格闘技界の殿堂と呼ばれる場所です。